ゴルフ練習方法について

最近あるシニアゴルファー(シングルプレイヤー)と会話すると430ヤード弱のホールをドライバーで280ヤード飛ばし、2打目を7アイアンで2オンさせたそうです。その紳士は、横井友香プロからレッスンを受けている方。やはり、熱心な個人練習としっかり継続レッスンを受けることがどれだけ大切であるかを改めて認識した次第です。今回のコラムは、改めて基本となるゴルフ練習のポイントを再確認するというテーマでまとめました。わかっているよ!というゴルフ上級者のお声もあるかと思いますが、改めて読むとその意味や深みに上級者にこそわかる独特の化学反応があるかもしれませんし、ゴルフを始めたばかりの方には基本として考える大切なことでもありますので、ぜひご一読ください。

目次

1. 正しいアドレス(構え方)

  • グリップ: 正しいグリップはスイングの基本です。握り方にはいくつか種類がありますが、自分に合った握り方を見つけることが大切です。グリップの強さも重要で、強すぎると手首が固定されてスムーズなスイングができなくなり、弱すぎるとクラブをコントロールできなくなります。
  • 姿勢: 背筋を伸ばし、膝を軽く曲げた状態が基本です。前傾姿勢は股関節から上半身を倒すようにし、猫背にならないように注意しましょう。
  • ボールの位置: 使用するクラブによって適切なボールの位置は異なります。一般的には、ドライバーは左足かかと線上、アイアンは体の中心にボール近づけて置きます。クラブと身体の間にコブシ1個半が通るくらい。
  • 肩と腰のライン: 目標方向に対して肩と腰のラインが平行になっていることが重要です。

 「グリップ」・「姿勢」・「ボール」の位置は、横井友香プロも体験レッスン時、常にお声かけしている要素ですね。横井プロ自身も常に構えに入る時点で確認するポイントだと話しています。肩と腰のラインが目標に対して平衡になっているかという要素は、屋外の練習場よりも室内でシミュレーションマシンを活用して練習する方がより、確認・修正することが可能だと思います。

2. テイクバック

  • 始動: 手先だけでクラブを上げるのではなく、肩と腰を一緒に回して始動します。
  • 右腰の回転: バックスイングでは右腰を後ろに引くように回転させることで、上半身と下半身の捻転差が生まれます。これが飛距離を生む重要な要素となります。
  • 腕の力を使わない: テイクバックで腕の力を使ってしまうと、スイング軌道が不安定になります。できるだけ身体の回転でクラブを上げるように意識しましょう。

テイクバックで、「腕の力を使わない」できるだけ身体の回転でクラブを上げていくという部分は、横井プロも常に言葉にするポイントです。「腕の力を使わない」やわらかいスイングで飛距離を出せるというは、まさに女性ゴルファー向きです。

3. ダウンスイング

  • 下半身リード: ダウンスイングは下半身から始動します。左腰を目標方向に回転させることで、上半身が引っ張られるように回転し、効率的なスイングにつながります。
  • 体の回転: ダウンスイングでも腕の力ではなく、体の回転でクラブを振ることを意識します。
  • インパクト: ボールを打つ瞬間は、グリップを強く握りすぎないように注意しましょう。インパクト後も体の回転を止めずに、フォロースルーまでしっかりと振り抜くことが大切です。

 頭では理解していてもなかなか身体を思い通りに動かせないというのがダウンスイングからインパクト、フォロースルーまでの動作です。24年のJLPGA 賞金王の竹田麗央さんはお母さんがプロゴルファー、その影響でゴルフを始めたそうです。彼女のパワフルなスイングは魅力的ですが、1つのポイントとしてフォロースルーまでしっかりと意識しているところです。このフォロースルーまで意識をするは、ジュニア時代からお母さんが麗央さんに伝え続けているそうです。フォロースルーの大切を理解・納得するエピソードでもあります。

4. フォロースルー

  • バランス: スイングが終わった後もバランスを崩さないように、しっかりとフィニッシュの形を維持しましょう。
  • 体の向き: フォロースルーでは、おへそが目標方向を向くように体を回転させます。

 この2つの要素は、特に女子プロ選手の身体の柔らかさを感じる要素ですね。力強くスイングそして身体の捻りも素晴らしい。テレビ放送されるツアーでのティーショットやミドルアイアンのショットは、美しく真似したくなります。特に起伏(undulation)がある場所などは、まさにバランスが大切ですね。フォローが乱れるとボールは曲がります。

そして、練習方法です。一般的ではありますが、プロも実践する要素が含まれています。ぜひ、皆さんにもショット練習前のルーティンに組み込んでいただきたいと思います。

練習方法

  • 素振り: ボールを打つ前に、正しいフォームを意識しながら素振りを繰り返すことが大切です。
  • ハーフスイング: 最初はフルスイングではなく、ハーフスイングで体の使い方やクラブの軌道を覚えることから始めましょう。
  • 連続素振り: 同じ動作を繰り返すことで、体の動きがスムーズになります。
  • ペットボトルを使った練習: ペットボトルをクラブの後ろに置いて、バックスイングで後ろに移動させる練習は、腰を使ったスイングを覚えるのに効果的です。

最後にティーチングプロから指摘される要素として3つほど上げておきます。

その他

  • グリップ圧: グリップを握る強さも重要です。強すぎると手首が固定されてスムーズなスイングができなくなり、弱すぎるとクラブをコントロールできなくなります。
  • スウェー: スイング中に体が左右にブレることをスウェーと言います。スウェーはスイングの安定性を損なう原因となるため、できるだけ体が中心軸からブレないように意識しましょう。
  • ヘッドアップ: ボールを打つ瞬間に頭が上がってしまうことをヘッドアップと言います。ヘッドアップはミート率の低下につながるため、インパクトまでボールを見るように心がけましょう。

これらのポイントを意識して練習することで、ゴルフスイングは必ず上達します。焦らずに一つ一つのポイントを意識しながら、根気強く練習を続けていきましょう。そして、プロの指導を受けることをお勧めします。プロの目から見たアドバイスは、上達への近道となります。

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