忙しい人ほど上手くなる!〜時間を味方につける短時間練習術〜

「練習時間がなかなか取れないんです」
多くのゴルファーが口にする悩みですが、実は忙しい人ほど、効率よく上達できるチャンスがあるのをご存じですか?
結論から言うと、練習時間が短い人のほうが、かえって集中力が高まり、質の高い練習をしやすくなるんです。
大切なのは「時間の長さ」ではなく、「時間の使い方」。
今回は、1回30分でも効果を出せる短時間練習のコツをご紹介します。
長時間練習=上達、ではない?
ゴルフ練習に限らず、たくさんやればうまくなると思いがちですよね。
もちろん反復は大事ですが、何も考えずに同じことを繰り返すだけでは、体が動きを覚えるどころか、悪いクセが染みついてしまうこともあります。
反対に、時間が限られていると「何をやるか」「どこに意識を向けるか」が明確になるので、濃い練習ができるようになります。
つまり、時間がないことが集中力を生み、質の高い練習につながるのです。
忙しい人にこそ効果的な「練習の設計」
短時間でも効果を出すためには、「今日の練習の目的」をしっかり決めてから始めることが重要です。
なんとなく球を打つだけではなく、毎回の練習にテーマを持たせることで、集中力も成果もグッと上がります。実はトップアスリートも大きな目標を掲げつつ、今日の練習の目標やテーマを設けているのです。
たとえば:
- 今日はアドレスだけをチェックする
- この30分は7番アイアンの方向性に集中する
- 5球ずつフェードとドローの打ち分けを試す
- 今日はまんべんなく全部試す
このように、テーマを決めて取り組むだけで、短時間でも驚くほど成長が感じられるようになります。
【実践】短時間練習で成果を出す3つのコツ
◆コツ1:ウォーミングアップに時間をかけすぎない
もちろん、トップアスリートのようにしっかりとウォーミングアップを行い、身体の感覚を整えてから練習に入るのは理想的です。
実際にプロや競技志向の選手たちは、練習前にかなり時間をかけて体と心を整えています。
ですが、ビジネスパーソンとして忙しい日々を過ごす私たちにとって、毎回の練習に長時間の準備時間をとるのはなかなか現実的ではありません。
そこで大切なのは、「目的に合わせた合理的な準備」に切り替えること。
限られた練習時間の中では、最初の数分でストレッチと軽い素振りを済ませたら、すぐに今日のテーマに沿ったボールを打っていくこと。
そうすることで、動きながら整えるという実戦的な感覚も育ちます。
ウォーミングアップは必要。
でも、目的は「練習で上達すること」。
本番に近い集中状態を早く作ることが、短時間練習の価値を最大化してくれます。
そのためにも、普段から家でのストレッチや簡単な準備運動を習慣にしておくことが、短時間練習の質を高める大きな助けになります。
ゴルフの前に限らず、日常的に体の可動域や呼吸を整えておくことが、スムーズに練習に入る土台をつくってくれるのです。
◆コツ2:1球ごとに「目的」を持つ
ただ打ち続けるのではなく、1球ごとに「これは何のためのショットか?」を考えてから打つことで、集中力が変わります。
- この1球は、構えの重心確認
- 今のは振り抜き重視
- 次は球の高さを調整したい
というふうに、頭と体をリンクさせながら練習すると、無意識で動きの再現性が高まっていきます。
◆コツ3:練習後に振り返る時間を5分つくる
最後の5分でいいので、自分の感覚を整理してみましょう。
- 今日は何がよかったか?
- 何がうまくいかなかったか?
- 次に意識したいポイントは?
この練習の記憶をまとめておくことで、次回への成長スピードがぐんと早くなります。
ノートにメモしておくのもおすすめです。
「練習=長くやること」という思い込みを手放そう
たくさん時間を取れないと、つい「今日はムリだな…」と練習をあきらめてしまいがち。
でも本当は、10分でも15分でも意識を集中して取り組むことで、確実に前に進めるんです。
上達のスピードは「時間」ではなく「質」で決まります。
忙しい毎日の中でも、「今日はここだけ意識しよう」と決めて、短いけど濃い練習を重ねていくことが、あなたのゴルフを変えてくれます。
まとめ:練習の質は考え方で変えられる
「忙しくて練習できない」と感じている方ほど、限られた時間をどう使うか?という視点に切り替えてみることが、上達への近道です。
