ミスしてもOKな人が強い理由

〜自分を責めない心の持ち方〜
ゴルフで本当に強い人は、ミスをしても崩れない人です。
いや、むしろ「ミスを受け入れる力こそ、安定したプレーを生む」と言っても過言ではありません。
完璧を目指すことは悪くありません。
でも、完璧じゃないと納得できない人ほど、ラウンドで自滅していきます。
自分を責めて、気持ちを立て直せず、次のホールまで引きずってしまう…。
よく見かける光景です。
今回は「なぜミスをしてもOKな人が強いのか?」「どうすれば、自分を責めずに次へ行けるのか?」をリアルに掘り下げていきます。
「ミス=ダメ」と思うほど、スイングが小さくなる
ミスをした瞬間、「やってしまった」「またか」とつぶやいていませんか?
それ、誰よりもあなた自身の心にダメージを与えています。
そうやって毎回、自分にダメ出しをしていると、次のショットに自信を持って向かうのが怖くなるんです。
そしてスイングはどんどん縮こまり、打ちたい球ではなく、「ミスしないように」という守りのショットに変わってしまう。
これではうまくいくはずがありません。
攻めるべきところで攻められず、消極的なプレーになっていくのは、「自分にダメ出しするクセ」が原因のことも多いのです。
ミスをしない人はいない。でも立て直せる人はいる
プロだって、世界のトップ選手だってミスをします。
違いがあるとすれば、ミスした後の心の使い方がうまいかどうか。
- 自分を責めて引きずる人
- ミスを認めて切り替える人
この差が、スコアに表れてくるんです。
大事なのは、「ミスしないこと」よりも、「ミスを引きずらないこと」。
もっと言えば、ミスをしたあとにどう行動できるかが、その人の実力を決めるのです。
自分を責めない人は、言い訳しない人でもある
ここでひとつ、誤解している人が多いポイントがあります。
「自分を責めない=甘やかすこと」ではありません。
本当に強い人は、自分のミスを淡々と受け止め、次に向かって動きます。
ラウンド後に反省はするけど、後悔に飲み込まれない。
これができる人は、自然と言い訳もしません。
逆に、自分を責めて落ち込む人ほど、「今日は調子が悪かった」とか「風が強かった」とか、他の要因に逃げたくなってしまう。
自分を責めないというのは、「感情で潰れないための、冷静な心の使い方」なのです。
【実践】ミスしてもOKな心をつくる3つの習慣
ここからは、実際にラウンドや練習で試してほしい心の持ち方を3つ紹介します。
◆習慣①:ミスのあと、すぐに一言決めておく
たとえば、
・「よし」
・「次に集中」
・「切り替え、切り替え」
など、自分なりの立て直しワードを持っておくこと。
大切なのは、その場で感情を断ち切るスイッチを用意することです。
◆習慣②:自分の「思考パターン」に気づいておく
練習中やラウンド後に、こんなふうに振り返ってみましょう。
- ミスしたとき、自分は何を考えがちか?
- どんな時に気持ちが崩れる傾向があるか?
- 立て直せた時は、何をしていたか?
これを把握しておくだけで、本番でのメンタルのブレ幅がぐっと小さくなります。
◆習慣③:ナイスショットと同じくらい、ミスにもリアクションを決めておく
ナイスショットが出たとき、つい笑顔になりますよね。
同じように、ミスしたときも「いつも通りのリアクション」を決めておくと、心が安定します。
たとえば、
- 深呼吸を1回してからボールを拾う
- クラブを持ち直して姿勢を整える
- 芝を見ながら「よし」と声に出す
このように感情を引きずらず、一定のリズムを保つことが、ミスへの耐性を高めてくれます。
ミスはしていい。でも自分にダメ出しし続けるのはNG
ミスをしていい、と言われると「甘くしてるだけでしょ」と思うかもしれません。
でも、実際に成長が早い人ほどミスを許容する余白を持っています。
なぜなら、「失敗しちゃいけない」ではなく、「次にどう活かすか」に集中できるからです。自分を責めて足を止める時間ほど、もったいないものはありません。
むしろ、ゴルフの神様はミスから学ぶ姿勢のある人に味方します。
ミスを責める人には、プレッシャーという名の罰がくるだけ。
まとめ:感情を整える習慣が、安定したプレーをつくる
ゴルフはメンタルのスポーツです。
技術があっても、感情がブレるとスイングがブレてしまいます。
だからこそ、感情を整える習慣こそが、安定したプレーへの土台になります。
自分を責めるより、今の自分に寄り添ってあげる。
それは甘えではなく、前に進むための選択です。
インドアでの練習では、こうした“感情の扱い方”をじっくり試すことができます。
また、技術コーチとのレッスンでは、スイングの安定だけでなく、ミスとの向き合い方のヒントを得られることも多いです。
もしあなたが、感情に振り回されがちだなと感じているなら、メンタル面からのアプローチを取り入れるのもおすすめです。ミスしてもOK。
大切なのは、そのあとどうするか。
それが、強くてブレないゴルファーへの第一歩です。
