パターのスペシャリスト

ゼロカラゴルフアカデミーの城所さんから連絡をいただき、紹介したい方がいるのだそうだ。ゼロカラゴルフの城所さんは、毎週木曜日、ALGOでレッスンをされているのでそのタイミングでお話を聞いた。
城所さんは、WGTF(世界ゴルフ教師連盟)が選出する2018〜2019年「TOP 100 TEACHERS」に選ばれた、日本を代表するゴルフ指導者。世界25,000人のゴルフティーチャーの中から選ばれた100名のみが得られる称号を持ち、インドアとコースの両面で14年以上の豊富なレッスン経験を持っている。また、来年 オーストラリアのシニアプロツアーに挑戦を考えているそうで、向上心豊かな誰もが信頼するコーチである。
その城所さんが紹介したいと言う方が、南アフリカ人のゴルフコーチ、マリウス・フィルマルタ―さん。生成AIにマリウスさんについて説明を依頼すると、マリウスさんは、世界的に著名なパッティングコーチで、タイガー・ウッズやアーニー・エルスなどのトッププロを指導した実績を持ち、科学的根拠に基づいた指導や、解析機器「SAM PuttLabo」の開発に携わったことでも知られているそうだ。なんと、城所さん同様にすごい人である。
https://mariusgolf.com/ja/about/
城所さんからの情報によるとマリウスさんは、来日して結婚(日本人の奥様)後、日本を拠点に活動しているそうなので、ご自宅のある東京の西側の商業施設にあるレンストランで待ち合わせをすることにした。
お会いする当日、城所さんが待ち合わせ場所に少々遅れると連絡があった。初めてお会いするマリウスさんをひとりで探すことになり、レストランの店内を奥へと進んでいくと窓側の席でこちらをじっと見ている白人の男性がいる。近づいて「マリウスさんですね」と声をかけると彼はにこりと笑った。隣には笑顔の女性が寄りそうように並んで座っている。こちらも自分の名前を告げて、挨拶を交わす。マリウスさんは、日本語が片言、通訳に奥様が同伴されることが多いようだ。奥様の丁寧なご挨拶も心地よかった。
マリウスさんは、南アフリカで生まれ、その後ドイツへ移り住み、ヨーロッパ諸国、アメリカでも生活していたそうだ。自己紹介の後、マリウスさんに日本の印象について尋ねた。「日本は、世界で一番住みやすい国だと思う。衛生的で、食事も美味しい、人は皆優しく親切だけど、運転すると性格が変わる人が多いと感じるよ」と笑顔で話をまとめた。
マリウスさんは、パターの分析システム SAM PuttLab https://nobby-sports.jp/puttlab の共同開発者でもある。SAM PuttLabとは、超音波測定器を応用したプロユースのパット分析及びトレーニングシステム。世界のトッププロも活用している。マリウスさんは、現在 パター練習を目的としたセンサーとスマートフォン・タブレット用アプリを開発中で、それをシミュレーションマシンの筐体に組み込みたいという構想をお持ち。それで日本のゴルフ業界で人脈開拓をしている中で、ALGOの事を知り、興味を持っていただいたそうだ。
具体的には、シミュレーションマシンのメーカー等を紹介していただけないか?ということだった。
開発中のアプリをちらりと見せていただいたが、シンプルなインターフェイスでセンサーはクラブシャフトに取りつけるタイプのもの。我々ALGOも様々な新規事業に関わっていることもあり、興味を持つ提案だと感じた。ただし、現時点では具体的な回答をできる状態でもない、その旨をお伝えしてこの話を締めくくった。
その後、マリウスさんと雑談となり、パッティングの話となった。マリウスさんの理論は、自然体にクラブを振ること、そしてパッティングでスクエアなインパクトを実現して狙った方向へ転がすためには「パター全体を真っすぐ構えることが大切」と話す。無理にフェース面・スクエアインパクトを意識しすぎないことも大切だという。さらに、こんな話もされていた。ダイニングテーブルの上にゴルフボールを置き、幼児にテーブルの端にあるコップを狙って手のひらをパターと見立ててボールを打たせると、子供は半円を描くように手を動かしてショットする。その原理を自然体と考えると、大人のパターショットは実に奇妙なスイングやスイング軌道に見える時もある。子供は、手を並行に移動させてショットをする方が窮屈だと自然体で知っている。だから手を半円起動に移動させてボールを打つ。マリウスさんは、このような例を挙げて自然体でクラブを振ること自体を大切に指導するそうだ、そして、注目する点は、ボールとパターヘッドが当たる瞬間に集中してその角度に意識を向けることが大切と話す。インパクトの瞬間の角度で、カップインするかどうかが決まる、だからスイングというよりは、インパクトの角度に意識を向けることの方が大切だと説いていた。
なるほど、パターのスペシャリストの話は、まるで学者のようでもあった。とても奥が深い。
一度、マリウス・フィルマルタ―氏のパターレッスンを受講してみたくなった。


